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院長紹介

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院長_神保 良

日本のインプラント治療を良くしたい

2009年から8年間予防歯科最先端国である北欧スウェーデンで研究者、教育者、
そして歯科医師として従事してまいりました。
スウェーデンでは定期検診受診率が高く、悪くなってから歯医者さんに行くのではなく、
悪くなる前に歯医者さんに行くことが当たり前になっています。
残念ながら日本では痛くなったら歯医者に行くのが一般的で、
来院された時には虫歯や歯槽膿漏がかなり進行していることがあります。
よく歯医者に歯を抜かれたという言葉を耳にします。
これは我々歯科医師が患者さまとコミュニケーションを
取ってこなかったことも一因であると思います。
残念ながら歯科医院過剰時代である今日、
少しでも多くの患者さまを治療する必要があることも事実です。
そんな中、木を見て森を見ない治療、すなわち一本のむし歯、
一本の歯槽膿漏になっている歯だけにとらわれ、
お口全体のバランスや健康を見逃してしまうこともあるようです。

当院では患者さまとの対話を大事にし、それぞれの患者さまの健康に
最適な医療をご提案することをお約束いたします。
定期検診に行きたくなる場所を目指して頑張っていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

略歴

2004年
長崎大学歯学部卒業
2007年
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
(歯科補綴学)修了(歯学博士)
2007年
長崎大学医学部歯学部付属病院勤務
(歯科補綴科、顎口腔再生外科)
2009年
スウェーデンイエテボリ大学バイオマテリアル留学
(主任教授Tomas Albrektsson)
2010年
マルメ大学歯学部歯科補綴学講座Postdoctoral Researcher
(主任教授Ann Wennerberg)
2011年
同講座准教授
2014年
スウェーデン歯科医師免許取得、
マルメ市内インプラント専門クリニック開院
2015年
マルメ大学歯学部歯科口腔外科学講座准教授、
口腔外科専門医課程、インプラント手術担当

専門

  • インプラント外科、補綴

資格

  • スウェーデン歯科医師免許 / 歯科医師免許
INTERVIEW

神保先生の仕事内容を教えてください

「RYO JIMBO DENTALで歯科医師として患者さまの治療にあたる他、講演活動やセミナー、フリーランスインプラント専門医として出張オペ指導や教育を行っています。そして籍を置くマルメ大学では大学院生の指導を行っています。」

フリーランスインプラント専門医としての具体的な仕事とは何ですか?

「全国の歯科医院へ出張し、オペ指導だけではなく、不潔・清潔の概念や、スタッフ教育を行っています。インプラント治療において大切なのはアフターケアとフォローアップなので、メンテナンスの方法なども皆さんにお話しさせていただいています。
特に、現在ですといわゆるインプラント周囲炎などが非常に多いとされていますが、その対処法を理解していないケースが目立ちます。僕が、師匠であるトーマス・アルブレクソンの指導のもと力を入れてきたのがインプラント周囲骨の吸収についてです。感染ばかりが注目されがちで、実際にはヒューマンエラーが原因であることは意外と見落とされています。ですから正しい知識と原因に応じた治療法を広めたいと思ったのも、フリーランスで活動しようと思った一因です。」

フリーランスインプラント専門医でありながら開業した理由は何ですか?

「開業とフリーランスは両輪で行い、このRYO JIMBO DENTALを拠点に現在も活動をしています。やはり説得力を持つためにはフリーランスだけではなくて、自分の歯科医院を持ち、数多くの患者さまと日々接していく必要があると考えました。エビデンスは日々の臨床から作り上げていくものだと思います。実際に海外の著名な歯科医師たちは開業医として臨床に従事しながら学術論文もしっかり発表しています。僕の目指しているスタイルはそこにあると思います。
残念ながら我々はEBM(根拠(証拠)に基づく医療)を実践しているかというとなかなかできていない気がします。例えば、上部構造は外すのが怖いからセメント固定を選択するという話をたまに耳にします。本来、上部構造はいつでも外してメンテナンスができる形にしておくことが大事なんです。でもなんとなく外すのが怖い。それはおそらく外すとインプラントが回るんじゃないかという不安があるからだと思うんです。
そのような、疑問に感じているけれど人に聞くことができないようなことを僕の医院に来て頂ければ学べる、そんなクリニックを目指しています。」

教育者としての想いは?

「正しい知識の普及は、まず教育からだと思います。正しい知識が学べる環境を提供することで正しいインプラント治療が実践できると思います。 どうしてもインプラント治療と聞くと華やかなイメージが先行しがちな歯科医師もいますが、インプラントは欠損補綴のいち選択肢であって、決してインプラントが全ての患者さまにとって第一選択ではないはずなんです。
インプラントの成功率は100パーセントではありません。ということは、必ず失敗はあって、そこをいかに少なくしていくか、そしてアフターケアをしていくかが大切なんだと思います。
現在の日本では、残念ながらインプラントに対する不信感は非常に強いと感じます。これはすごく残念なことですね。そして少しでも患者さまに選んでいただこうと我々歯科医師たちは必死になってしまい、価格競争に突入しかねないわけです。でもインプラント治療は安ければいいというものではなく、適正価格というものがあるということを患者さまにも理解してもらう必要があります。なぜなら僕たちは確かな技術と知識の対価を患者さまからいただくわけですからね。僕はこのことは大事にしていきたいですし、インプラント治療を医院経営安定のためのツールにしてはいけないと思っています。」

38歳という若さに対してどう思われますか?

「年齢の割には考えが落ち着きすぎているかもしれませんが、年齢なんか関係ないと思います。インプラント治療が普及するきっかけとなった1982年のトロント会議に参加していたメンバーの当時の年齢って、ほぼ僕の年代なんですよね。その年代の人間が中心になってインプラントを広めていったので、決して38歳は若くないと思います。以前は実年齢より上に見られたいと思っていましたが、今ではあまり年齢を気にしないようになりました。」

留学のきっかけは何だったんですか?

「長崎大学の師である澤瀬教授が90年代に同じ研究室に留学されていたので留学することができました。大学院入学当初からスウェーデンに留学したいと思い、それに向けて何をすればいいかということを考えながらやってきましたが、実際に留学できたのは大学院を卒業した2年後でした。」

やはりスウェーデンは歯科医療先進国なんですか?

「決してスウェーデンは最先端ではないと思いますが、エビデンスベースのしっかりとした治療をしています。決して新しいものをどこよりも早く取り入れるという感じではないですね。ですから最先端というより、間違いのない医療を提供することに関しては最先進国であると思います。」

そのスウェーデンから帰国した理由を教えてください。

「海外で長く仕事をしているとやはり日本人なので、日本で正しい知識を広めていきたいと思う気持ちが年々強くなってきていました。僕一人では何も変わらないことは重々承知していますが、大好きなインプラント治療がより良いものになって欲しいなと思い帰国を決意しました。また尊敬する小宮山彌太郎先生が日本のインプラントの将来について非常に危惧されていて、より信頼されるインプラント治療のために微力ながら身を捧げたいと思いました。」

インプラント治療に対する想いを聞かせてください。

「先ほどもお話しさせていただいたのですが、インプラントは欠損補綴のいち手段であると考えることが大切なんです。例えば義歯が安定するためのインプラントであって、ロケーターであって、天然歯を守るためのインプラントであって、体全体が健康のためのインプラントであるので、当然、一般治療も大事にしていくべきだと思っています。」

インプラント治療における教育とはどういったことでしょうか?

「代診の先生を育てることもそうですし、セミナーをやることによってみなさんに正しい知識とか、僕が思う正しいことを提供できればと思います。
決して僕の言うことが絶対ではないですけれど、意見を求められたら思うことをしっかりお伝えしますし、僕なりに求められれば何でも共有、提供するというスタンスで行こうと思っています。
育成ってすごく大事ですよね。僕がインプラントの正しい治療ができても、僕がいない時に代診の先生が同じことをできなかったらだめじゃないですか。だからみんなが正しいことをできるようにする。難しいことはまた別ですが、正しい哲学のもと、正しい選択をできるようにしていければと思っています。
技術はその次で、まず考える力をつけないとダメだと思うんです。むしろ「インプラント治療って」と考えることですべて決まると思います。
今は技術革新が進んで、みんなが同じようにできるためのガイドなんかもありますけど、その前のガイドを作る過程とかが大事ですよね。なので、自身で考えられるということを大事にしていきたいです。」

インプラント治療に関する問題点は何だと考えていますか?

「僕はインプラント治療はもっと泥臭いものだと思うんです。経営のためのインプラント治療であっては決していけないわけですし、あくまでも歯を守る、あるいは噛める状態を作るためのインプラントだと思っています。
歯科医師からすると患者さまに『インプラントは一生持ちます』って言いたくなると思うんです。ですがインプラントは歯と一緒じゃないですし、歯ですら一生持たないわけですからインプラントが一生持つことはないと言えます。インプラントはあくまでも固定制の入れ歯です。そういったところの正しい知識をみなさんに少しでも理解していただければいいなと思っています。」

日本の歯科治療のこれからをどう見ていますか?

「スウェーデンは寝たきりの方が少ないんです。なぜ少ないかというとみんな自立しているからです。国が自立を促しているんですよね。残念ながら日本では寿命は長いのに健康寿命が短いのが現状です。僕は、健康寿命を延ばすためにはインプラントが関係してくると思っています。
インプラントは患者さまの健康に関わっていけるもので、健康増進につながる多くの可能性を秘めています。インプラントを使うことで健康寿命が延びるということです。僕は、噛める10年と噛めない10年の違いってすごく大事だなと思うんです。我々もみな高齢者になりますし、これからはより健康寿命を意識した歯科治療が求められています。」

最後に今後の目標と夢を聞かせてください。

「自分のクリニックに困った患者さまや学びたいドクターが来てくれるようになればいいですね。どんな時でも妥協せず最高レベルの治療が提供できるように頑張りたいと思っています。これは僕の夢なんですが、日本人のドクターがよくスウェーデンや欧米諸国に研修に行きますよね。僕は逆に、外国のドクターがツアーを組んで日本に研修しに来るようになるまで日本のレベルを上げていけたらいいなと思っています。それを実現するために大事になってくるのは教育システムの確立だと思います。
そして、スウェーデンでは6番までのインプラント治療は保険適応です。つまりインプラントは欠損補綴のいち手段として国がお墨付きを与えているとも言えるわけです。日本でもインプラント治療が欠損補綴のいち選択肢としてより信頼されるようにしていくことが僕の究極の目標です。」