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医療法人RJD RYO JIMBO DENTAL 名古屋駅前院

「スクリュー固定」と「セメント合着」!2つのインプラント固定方法について

「スクリュー固定」と「セメント合着」2つのインプラント固定方法について

「スクリュー固定」と「セメント合着」!2つのインプラント固定方法について

皆さんこんにちは。
名古屋駅(名駅)から徒歩5分の歯医者【RYO JIMBO DENTAL 名古屋駅前院】の歯科医師・大津留 果歩です。

日頃より、インプラント治療をご希望される患者さんから数多くお問い合わせをいただき、感謝申し上げます。

歯科インプラントとは、歯が無くなった場所の顎の骨に「インプラント体」と呼ばれる人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法のことです。

これまで歯科欠損補綴治療で主流だった入れ歯やブリッジ治療に加えて、最近ではインプラント治療もより身近になってきました。

インプラント治療によって、より一層ご自身の歯に近い噛み心地や、周りの歯と調和した美しく自然な歯並びや口元を再現することが可能となってきています。
歯が無くなった場所に施す治療で唯一、隣の歯に負担をかけず、今まで通りに噛める治療なのです。

インプラントは、基本的にインプラント本体(フィクスチャー)と歯に相当する部分(上部構造)に分けることができます。
つまり根に相当する部分と人工の歯に相当する部分があるということです。
 
今回は、そのインプラント上部構造の固定方法について紹介していきたいと思います。

インプラント(上部構造)の固定方法について

インプラント治療の上部構造の固定方法は、大きく分けて2つあります。

スクリュー固定

1つ目は、上部構造をスクリューで固定する方法を「スクリュー固定」と言います。
分かりやすくお伝えしますと、ねじ止めのことです。

スクリュー固定の場合は、上部構造をインプラント本体であるフィクスチャーに直接、チタン合金のネジを介して留めます。
そのため、セメントは一切使わず、セメントの残留が原因で起こるインプラント周囲炎にはなる可能性は抑えられます。

また、ねじ穴からスクリューを適正な力で回せば上部構造は外れるようになっているので、定期的なメンテナンスで、インプラント周辺組織の状態確認や洗浄ができ、被せ物自体も洗浄することができるので、とても衛生的な固定方法と言えるでしょう。

セメント合着

2つ目は、上部構造をセメントで固定する方法を「セメント合着」と言います。
こちらは、接着剤で付けるようなものだと考えていただければイメージしやすいかもしれません。

セメントによって完全に固定された場合は、簡単に取り外せるスクリュー固定とは異なり、時に上部構造を壊さないと取り外すことができません。
そのため、上部構造が壊れてしまった(欠けたり、割れたりした)場合や、メンテナンスの時に取り外せるスクリュー固定が、現在では主流となりつつあります。

スクリュー固定方法のメリットや注意点

また、スクリュー固定のメリットとして、インプラントに過度の力が加わった際、スクリューが緩むことでインプラント体そのものにダメージが加わるのを防げると考えられています。
スクリュー固定の注意点としては、スクリューが緩んだ状態のまま放置すると、インプラントに細菌が感染しやすくなる他、スクリューの破折をきたすリスクもあります。

スクリュー固定の型取りは、インプラント特有の方法が必要で、治療技術も型取り技術も高いレベルのものが要求されます。
ですが、患者さんにより良い治療をする提供するために、当院ではほとんどの場合スクリュー固定を採用しています。

インプラントは、普通の歯(天然歯)よりも細いです。
その欠点を補うために、骨のラインと同じように埋め込むのが主流です。
つまり、インプラント本体と上部構造の接着部が歯肉の中にあります。

上部構造にセメントを入れてインプラント本体に接着した場合、セメントがその部分に流れ込むでしょう。
これを完全に除去する事は不可能と言えます。
そして、インプラント本体と接着したセメントが、インプラント周囲炎の引き金になってしまう事があるのです。

セメント合着方法のメリットや注意点

セメント合着にもいくつかメリットがあり、セメントによる固定を利用する場合も紹介します。

スクリュー固定は上部構造にねじ穴を設置するので、審美的に問題となることがあります。
セメント合着の場合はねじ穴が存在しないので、審美的にも満足度が高い治療法と言えるでしょう。
前歯のような、審美的に大事な部分に関しては、セメント合着にせざるを得ない場合もあります。

さらに、インプラントのセメントにもたくさんの種類があり、一時的に止めることが可能なセメントがいくつも開発され、製品化されています。
そのため、セメントによってはインプラントの上部構造を壊さず取り外しが可能です。
ただし、セメント合着の欠点としては、仮止めのつもりが時間の経過で取れなくなる場合や、反対にすぐに外れてしまうケースがあることです。

セメントで固定した場合はスクリューで固定した場合に比べて、上部構造を作成するときの型取りが複雑でなく、インプラント同士の平行性に自由度を与えてくれるでしょう。
しかし、前に述べた通り、アバットメントを取り外すことができないため、メンテナンスが難しく、余分なセメントの取り残しによる歯周病の原因になる可能性があるところがデメリットと言えます。

インプラント固定方法のまとめ

どんな長生きの人にも寿命があるように、歯の治療に使われるインプラント・ブリッジ・入れ歯にもそれぞれ寿命があります。

せっかく埋め込んだインプラントをトラブルなく、長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスがとても重要です。

インプラントは虫歯のリスクはありませんが、歯周病にかかるリスクはあり、一度かかってしまうと非常に深刻な事態になる可能性があります。
たとえば、インプラントのメンテナンスを怠ってしまったために、インプラント周辺に歯垢や歯石がついてしまい、細菌感染を起こしてしまうといったこともありえます。

インプラント治療を始め、あらゆる歯科治療も、その場で処置をすることだけが重要なのではなく、治療後も長期的に安定した状態を保てることを加味した治療が大切です。

当院では、予防の観点から長く健康に過ごしてもらえるような歯科治療を掲げています。
インプラントを始め、お口の中や歯に関するお悩みがあれば、気軽にお問い合わせください。

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