歯科医院ではボトックス注射を行い、噛みしめる力をコントロールして顎関節治療を行うことがあります。
しかし、ボトックス治療と聞くと「しわの改善など美容目的での治療なのでは」と思う方も多いのではないでしょうか。
ボトックスを用いた治療は美容目的以外にも、脳疾患による痙縮の治療などにも幅広く用いられています。
さまざまな治療にボトックス治療が行われていますが、どのようなものか分からないため不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、顎関節症の原因からボトックス治療の効果や注意点などについて解説します。
顎関節症の治療に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
1. 顎関節症とは
顎を動かす時に痛みや音が出たり、顎がひっかかるような症状がみられる病気のことを顎関節症といいます。
顎関節症を放置すると、以下の症状を引き起こす原因となる可能性があります。
- 食事がきちんと取れない
- 顔の骨格の歪み
- 肩こりや偏頭痛
- 歯の摩耗や亀裂・破折
- 被せ物・詰め物の脱離
しかし、顎関節症の多くは適切な対処で日常生活に支障をきたすことがない状態に改善できるため、痛みや口がスムーズに開けにくいと感じる場合は早めに診察を受けるようにしましょう。
1-1. 顎関節症の症状
顎関節症の症状の多くは、悪くなったり良くなったりを繰り返します。
そのため、どのような症状が出たら診察を受ければよいか分からない方もいらっしゃるでしょう。
顎関節症の代表的な症状をご紹介します。
- 口が開けにくくなる、口の開閉をスムーズに行うことができない
- 口が左右にうまく動かない、開けにくい、顎が外れることがある
- 口の開閉時に顎関節でカックン、コッキンというような音がする
- 食事をしていると顎がだるい、口を動かすと顎関節に痛みがある、噛みしめると顎関節が痛い
- 食べ物を噛む時に痛みや異常を感じる
上記のような症状を感じることがあれば顎関節症の可能性が疑われるため、診察を受けるようにしましょう。
1-2. 顎関節症の原因
顎関節症の原因は、さまざまです。
また複数の原因が絡み合い顎関節症の症状が出ることもあります。
では、どのような原因があるのか代表的な原因をご紹介します。
- 睡眠時の歯ぎしりや食いしばり
- 何かに熱中する、または緊張して強く食いしばる
- 頬杖、うつ伏せ寝、姿勢が悪い
- 左右どちらか一方でばかり噛む癖がある、片側の歯が悪いため反対の歯だけで食べ物を噛む
- 噛み合わせが悪い
- 噛む力が強い
2. ボトックス治療とは
ボトックス治療とは、噛む時に使う咬筋などの筋肉にボツリヌス菌から抽出されたタンパク質を注射し、筋肉の動きを調整する治療方法です。
噛む力に関係する咬筋の緊張や働きをボトックス治療で和らげることによって、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症などの、さまざまな症状の緩和・改善が期待できます。
2-1. 顎関節症におけるボトックス治療が有効なケース
顎関節症の症状は、顎の関節を構成する骨・筋肉(咬筋・側頭筋など)・関節円板・靭帯などの異常によって生じます。
タイプ別にⅠ型(筋肉の異常)、Ⅱ型(関節靭帯の異常)、Ⅲ型(関節円板の異常)、Ⅳ型(骨の異常)、Ⅴ型(どれにも当てはまらないもの)があり、タイプによって治療法が異なります。
この中で主にあごの筋肉(咬筋・側頭筋など)によって引き起こされるもの(主にⅠ型)は、ボトックス治療が有効です。
2-2. ボトックス治療の効果
歯科医院で行うボトックス治療では、下記のような症状の緩和や改善の効果が期待できます。
- 顎関節症の緩和
- 歯ぎしり・食いしばりの緩和
- 歯ぎしりが原因で進行する歯周病の治療
- 食いしばりや歯ぎしりなどで起こる頭痛や肩こりの緩和
- 緊張を緩和することでエラが縮小し、小顔効果が得られる
3. ボトックス治療の注意点
ボトックス治療には多くの効果が期待できますが、注意点もあります。
そのため治療を受ける前に、注意点を理解しておくことも大切です。
ここではボトックス治療における、3つの注意点をご紹介します。
3-1. ボトックス治療が受けられない場合がある
下記に当てはまる方は、ボトックス治療が受けられません。
事前に確認しておきましょう。
- 体調が悪い方
- 妊娠中、授乳中、3か月以内に妊娠を希望の方
- ガン治療中・治療後 3か月以内の方
- ヘルペスがある方
- 重篤な心疾患または肝・腎疾患を有する方
- 注射部分に金属のプレートやシリコン等を埋めている方
- 喘息などの慢性的な呼吸器の病気がある方、重度の筋力低下のある方、筋肉の萎縮のある方、緑内障のある方
- 過去にボツリヌス(ボトックス)治療でアレルギーが出た方
- 出血性疾患、ケロイド体質の方
- 神経筋接合部の障害(重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症など)をお持ちの方
3-2. 効果には個人差がある
ボトックスの効果には、個人差があります。
また、効果が永続的に続くわけではなく、3ヶ月~6ヶ月が目安です。
そのため、歯ぎしり・食いしばりなどがなくなってきたと実感できるまでは、定期的に治療を行うとよいでしょう。
3-3. 注射箇所の痛み・腫れ・内出血を起こす可能性がある
ボトックス治療では、細い針を用いても注射した部位が痛む、腫れる、内出血を起こすことがあります。
軽微な内出血であれば1週間ほどで消えますが、強い内出血の場合は消えるまでに2週間ほどかかります。
万が一、痛みや内出血などの症状が長引く場合はアレルギーの可能性もあるため、必ず医師に相談しましょう。
4. まとめ
ボトックス治療は筋肉自体の働きや収縮を緩められるため、顎関節症の改善だけでなく歯ぎしりや食いしばり、小顔効果も期待できます。
しかし、どの歯科医院で治療を行えばよいか分からない方もいらっしゃるでしょう。
そのような方はボトックス治療も行っている「RYO JIMBO DENTAL 名古屋駅前院」へ、ぜひご相談ください。
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